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家族への負担が大きい在宅介護の問題

在宅介護は要介護者を自宅で介護することを意味しています。
デイサービスを利用している要介護者も就寝は自宅でおこなうので在宅介護として扱われるのが普通です。
生活拠点を介護施設に置かず、自宅での生活を続けながら介護をうけるのが在宅介護の概要ですが、施設に入居するのと比べれば費用はさほどかからないものの、家族にかかる負担は非常に大きくなるのが問題です。

 

在宅介護には様々な問題がありますが、特に要介護者の見守りを常に続けなければいけない点が家族には大きな負担となってしまうのです。
昼夜を問わず要介護者の具合を確認する必要があるので、家族は一時でも気が休まることはありません。
食事や排せつの世話のほか、床ずれ防止にも気を配る必要があるためです。

 

また、自宅の構造が要介護者には決して優しくないものであることも問題の1つです。
介護施設は介助作業が容易にできるようにトイレや浴室、廊下などを広く造っています。
しかし一般の住宅はそのような配慮が成されていないのが普通なので、介助作業は非常に困難なものになってしまうのです。

 

手すりを付けたり段差を解消するなどの工夫はできますが、それでも介護施設のような利便性は望めません。
さらに要介護者の世話をする家族はほとんどの場合において介護の素人です。
正しい手順による介助作業ができないので事故に遭うおそれもあります。
在宅介護は金銭的な負担は少ないものの、その代わりに要介護者の世話をする家族の心身に大きな負担をもたらすと言っても過言ではありません。

 

在宅介護の負担について【http://kaigokazoku-sukue.com